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更級日記 原文・現代語訳

[ 原文 ]

にしとみといふ所の山、絵よくかきたらむ屏風をたてならべたらむやうなり。

片つかたは海、浜のさまも、寄せかへる波の景色も、いみじうおもしろし。

もろこしが原といふ所も、砂子のいみじう白きを二三日ゆく。

「夏はやまとなでしこの濃く薄く錦をひけるやうになむ咲きたる。

これは秋の末なれば見えぬ」といふに、

なほところどころはうちこぼれつつ、あはれげに咲きわたれり。

「もろこしが原に、やまとなでしこしも咲きけむこそ」など、人々をかしがる。


[ 現代語訳 ]

にしとみという所の山は、絵を上手に描いた屏風を立て並べたような景色である。

片方は海で、浜辺の様子も、寄せては返す波の情景も、たいへん趣がある。

もろこしが原という所も、砂がとても白く、そこを二三日かけて通りすぎる。

「夏はやまとなでしこが、濃く、あるいは薄く、錦を広げたように咲いている。

今は秋の終わりなので見えない」と言うけれど、

それでもあちこちに散り落ち散り落ちして、もの寂しそうに一面に咲いている。

「もろこしが原に、やまとなでしこが咲くとは」など、人々はおもしろがる。



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