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徒然草「世に語り伝ふる事」 現代語訳・原文

[ 原文 ]

世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、多くはみな虚言なり。

あるにも過ぎて人は物を言ひなすに、まして、年月過ぎ、境も隔たりぬれば、

言ひたきままに語りなして、筆にも書きとどめぬれば、やがて定まりぬ。

道々の物の上手のいみじき事など、かたくななる人のその道知らぬは、

そぞろに神のごとくに言へども、道知れる人はさらに信も起さず。

音に聞くと見る時とは、何事もかはるものなり。


[ 現代語訳 ]

世間で語り伝えていることは、真実の話は面白くないのであろうか、多くはみなうそである。

実際以上に誇張して人は物事を言いたてるものだが、まして、年月がたち、

場所も遠く離れてしまうと、言いたいほうだいに事実をゆがめて語り、

文章にも書きとめてしまうと、そのまま決まってしまう。

いろんな芸道の名人のすばらしいことなどを、教養のない人でその芸道に通じていない人は、

むやみに神のように言うけれども、芸道に通じている人はまったく信じる心を起こさない。

うわさに聞くときと実際に見るときでは、何事も違っているものである。

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